これは糖尿病のサイン!?|しまだ健やかクリニック|泉佐野市日根野の内科・糖尿病内科・漢方内科

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これは糖尿病のサイン!?|しまだ健やかクリニック|泉佐野市日根野の内科・糖尿病内科・漢方内科

これは糖尿病のサイン!?

いつもブログを読んで頂いて有り難うございます。

2023年6月開業予定の内科・糖尿病内科、「しまだ健やかクリニック」院長の島田です。

 

夏の酷暑で身体がだるく体調が優れない方が増えてこられました。

実はその中に糖尿病を疑うサインが隠れていることがあります。

今日はこんな症状があれば糖尿病かも?という内容です。

糖尿病に典型的な症状として、喉が乾いて、水やジュースを何度も飲まないとたまらない、一日中尿が出てトイレに忙しく夜もトイレに起きてしまう、があります。

甘い水飴がドロッとしているように糖尿病で血糖値が高くなると血液がドロドロに濃くなり周りの水分を引き寄せるため、身体は脱水になってしまいます。

そこで「さっき飲んだのに、もう喉が渇いた。」「一日に何本もペットボトルを飲んでしまう。」となるわけです。

折角たくさん飲んだ水分も身体の中から溢れだした糖が尿の中に出てくる(糖尿)ため、糖分の濃い尿に飲んだ水分がどんどん取られてしまいます。

そして尿がどんどん出てくるためトイレの回数が多くなってしまいます。脱水がありますので舌も乾燥してカサカサになってしまいます。

こうしていつまで経っても喉の渇きがいえない悪循環になってしまうのです。

一方で治療を受け血糖値が下がりますとこれらの症状はあっという間に改善します。

暑いから喉が渇いて当然、熱中症予防のために水分をしっかり摂っているから尿が多いのかな、と思っておられる方に実は糖尿病が隠れているかもしれません。

 

疲れやすさや身体のだるさといった漠然とした症状も糖尿病からかもしれません。

糖尿病はインスリンが不足するためにエネルギー源である糖分を使えなくなってしまうのが病態です。

食事から摂ったエネルギーを使えないため、あたかも身体は絶食を続けているような状態となってしまいます。

そうなると体力が無くなったり、疲れやすく感じるようになります。

さらに悪化すると食事以外からエネルギーを持ってくる必要があるので脂肪だけでなく大切な筋肉まで、

それこそ骨身を削って生命活動を維持しようとするために痩せてきてしまいます。

いくら食べても太らない、逆に痩せてきたのでおかしいと思ったら糖尿病だったということが良くあります。

また膵臓癌のような癌が血糖値をあげて糖尿病を発症し、同時に体重が減ることをきっかけにみつかることを毎年2、3人の患者様で経験しています。

糖尿病だけなのか癌が隠れていないかを当院では最初に必ず調べ、定期的にも検査し、患者様の癌の早期発見に務めています。

疲れやすさや体重が減ってきた場合は危険なサインと考え、早いタイミングで受診されることをお勧めします。

 

こむら返りや足のしびれやジンジン、ピリピリする痛み、紙が足の裏に張り付いたような違和感といった足の症状も糖尿病を疑うサインです。

ふくらはぎを夜中に攣るととても痛くて七転八倒してしまいますよね。

これらは糖尿病による神経障害や血糖値が高いことによる脱水から起こってきます。

神経は細く弱い組織であるため、悪化してしまうと完全に症状を取ることが難しくなってしまいます。

あれっ?と少しでも感じられた場合は一度糖尿病か調べておくこともご検討ください。

 

ちょっとした傷が治りにくい、ジュクジュクと膿んでしまう、ニキビの親玉のような赤く腫れた所が出来て痛い、という症状も糖尿病を疑うサインです。

糖尿病患者さんが新型コロナウイルスに掛かってしまうと重症化しやすいことをご存知の方が多いと思います。

糖尿病で血糖値が高くなると免疫の力が弱まり、傷の治りが悪くなったり、ばい菌を殺す力が弱いため膿みやすくなったりしてしまいます。

 

糖尿病は他にも目や歯、腎臓、皮膚といった全身に症状を引き起こしてきます。

目がかすむ、赤いカーテンがかかるという糖尿病により目の奥で出血したことから起こる症状です。

虫歯や歯槽膿漏といったお口のトラブルも糖尿病と密接な関係があります。

尿が泡立ちやすいことは糖尿病で腎臓が痛み、タンパクが降りている可能性があります。

糖尿病の神経障害や血糖値が高いことからの皮膚がカサカサ乾燥し痒くなったり、水虫ができやすくなります。

さらには立ちくらみや胃もたれや便秘といったことも糖尿病から起こっている可能性があります。

 

いかがだったでしょうか。糖尿病は様々な症状の元となっている可能性があることをご紹介しました。

ただ強調してお伝えしたいことは、糖尿病はある程度病気が重くなったり進まないと症状は出てきません。

逆に言いますと症状が出るということは危険なサインなのです。

症状がないうち、例えば健診で血糖値が高いと指摘された、そのタイミングで糖尿病の治療を開始して頂くと

日常生活で糖尿病の症状に悩まされることなく、楽しく過ごして頂けるかと思います。

当院がその一助となれば幸いです。お気軽にご相談にお越し下さい。